落ち着いて関係者に連絡する
病院から「危篤」の連絡を受けたら、「落ち着いて対応できるように冷静に」といっても無理かもしれません。しかし「危篤」の報から通夜・葬儀、法要へと、あわただしい儀式が続くことを、日頃から覚悟しておきましょう。「危篤」の知らせはつらい現実ですが、そのときが来たらやるべきことがあります。
まず親族や親しい友人・知人に電話で連絡します。最期の時を看取ってもらいたい人に、優先して連絡しましょう。危篤状態であることと、病院の住所と病室番号、こちらの連絡先を伝え、ほかの人に連絡を回してほしい場合は、その旨も一緒に伝えます。また、入院費用や葬儀費用等の当面の支払いに備えてまとまった現金を用意し、葬儀社の選定も行っておけばいざという時に安心です。本人が臓器提供を希望している場合もあるため、健康保険証やマイナンバーカード等で意思表示欄を確認しておきます。自分自身も、臨終に立ち会う心の準備をしておきましょう。
危篤が理由の欠勤は忌引き扱いにならない
危篤の状態がどのくらい続くかは、医師にも正確にはわかりません。数時間で臨終を迎えることもあれば、1週間以上危篤状態が続くこともあります。臨終に立ち会うために病院に泊まり込むこともあり、仕事や学校を休む必要もあります。その際には忌引き扱いにならず、会社では有給休暇を消化することになり、学校の場合は欠席扱いになります。これは危篤がどのくらい続くか判断できないからです。葬儀のための忌引きのルールは会社や学校ごとに異なるので確認しておきましょう。