15.納骨・四十九日

忌明けとなる四十九日

葬儀を終えた遺族はホッと一息つけると同時に、大切な人を亡くした喪失感にも包まれます。臨終から始まった一連の行事は、納骨と四十九日の忌明けでひと区切りとなります。四十九日は魂の行く先が決まる日とされ、無事に成仏した日でもあります。忌明けは四十九日目とされ、僧侶による読経、参列者の焼香を行う四十九日法要が行われます。

 

四十九日法要の規模には決まりはなく、仕事関係の方も呼んで盛大に行っても、近親者だけでひっそりと済ませても、どちらでも構いません。日程は人の集まりやすい四十九日前の土日がいいとされ、案内状の準備と式場と僧侶、引き出物や会食の手配が必要です。法要では白木位牌から本位牌に魂を移し、新しい仏壇があれば開眼供養も行います。戒名の入る本位牌は完成まで1~2週間かかるため、早めに依頼しておきましょう。

神棚封じをしている場合はこの時に外します。

 

骨壺をお墓に納める納骨式

遺骨の入った骨壺をお墓に埋葬する納骨の時期は、お墓の完成時期との兼ね合いもあってさまざまですが、一般的には四十九日法要に合わせて行われます。お墓や納骨堂に納骨せず、仏壇などで手元供養を選ぶ方は、納骨式は不要です。納骨式には火葬場で交付された「埋葬許可証」が必要になります。

 

納骨式では代表者の挨拶後にお墓に遺骨を納め、続いて僧侶の読経、参列者の焼香、会食という流れになります。新しくお墓を建てた場合は、開眼供養として僧侶に読経してもらいます。四十九日法要と納骨式には僧侶へのお布施も必要です。地域によって相場は異なりますが、6万円~10万円が目安です。お車代や御膳料は別に包みます。

 

 

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