総額費用をつかむ
葬儀費用の内訳として
①通夜・葬儀の準備としてかかる費用(祭壇・棺・骨壺・遺影写真・ドライアイス・看板類・受付関係・生花装飾・枕飾・後飾り・安置室料など)
②車両関連費用(搬送車・霊柩車・マイクロバスなど)
③おもてなし費用(通夜料理・精進落とし・返礼品など)
④施設料(式場利用費・火葬料金・待合室利用費など)
主に4つの枠組みで構成されます。
葬儀費用は葬儀社独自のセットプランもあり、葬儀社の見積もりをしっかりと確認し総額費用をつかむことが大切です。葬儀費用は葬儀後1週間以内に一括での支払いが一般的ですがクレジットカードの利用ができる葬儀社も徐々にではありますが増えてきています。総額費用の全国平均は190万円前後と言われていますが、地域差もあり一概には言えません。葬儀費用は年々減少する傾向にあります。それは参列者が少ない葬儀ではおもてなし費用(返礼品や料理)が少なくなるためです。
(参考までに)
仮に葬儀費用が150万円だったとします。100人の参列者があった場合、香典の平均を一人7000円と仮定すると70万円の香典収入となり、80万円がご遺族の持ち出しとなります。
これが家族葬になれば参列者少なく香典収入も減るためご遺族の持ち出し額が多くなります。
家族葬は費用が安いと勘違いされる方もいますが、実際はむしろそうではないケースも多いのです。
葬儀費用は故人の遺産から支払うケースもあります。ただし、銀行に死亡した旨を伝えると故人の銀行口座は凍結され、引き出すには相続人全員の戸籍謄本や印鑑証明などの公的書類が必要になり、解除までに時間がかかりますので注意が必要です。葬儀が終わってから銀行口座の手続きをしても良いでしょう。ただし2019年の相続法の改正で発効した、遺産相続前でも1金融機関で150万円まで引き出せる仮払い制度を利用する方法もあります。